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時効の援用は誰に頼む?
司法書士・弁護士・行政書士の違い!
「時効の援用って自分でするのは不安だから専門家に頼みたい」
「司法書士とか弁護士とか、何が違うのかわからないし誰に頼んだらいいんだろう?」
借金をして時間がたったなら、時効を主張してチャラにできないのかなと思いますよね。
実際に、専門家に依頼して借金を消滅させる(ゼロ)ことができます。
民法では、債権の消滅時効というものが定められていて、一定の期間(5年または10年)が経過したあとにこれを援用(主張)することができます。
でも、法律の専門家っていろいろ聞くけど、時効の援用をするときは誰に頼めばいいのでしょうか?
今回は、司法書士、弁護士、行政書士の3つの専門家を、違いとともに、一緒に見ていきましょう。
1.司法書士(時効の援用は司法書士がオススメ!?その理由とは)
結論から言うと、時効の援用は司法書士がオススメです。
その理由は3つあります。
1つ目は「最初から最後まですべて司法書士に任せられる」という点です。
司法書士には、法律上、代理権が認められています。(※ 法務大臣が認定した認定司法書士に限ります。)
代理権とは、本人に代わって法律行為をおこなうことができる権利です。
具体的には、今どれくらいの借金があるのかを消費者金融やクレジットカード会社に問い合わせたり、相手方と交渉したり、裁判の手続きを代行することが可能です。
自分でやると手続きが面倒だったり、精神的にもキツかったりしますが、代理権がある司法書士なら、最初から最後まで、面倒なことをあなたに代わって問題なく処理することができます。
なお、司法書士が認められている代理権の範囲は、簡易裁判所で扱える金額の140万円以下となっています。
いくつもの会社から借金をしている場合でも、1社の金額が140万円以下であれば、合計で140万円を超えていても問題ありませんし、利息や遅延損害金などを足して140万を超えていたとしても、元金が140万円以下であれば司法書士が担当できます。
2つ目は比較的報酬が安くなっている点です。
司法書士は、弁護士と比較して、報酬も安めになっていることが多いのが実情です。
140万円以下であれば弁護士と同じように代理することができ、裁判対応もできます。
よって、借金の金額が多くないのであれば、弁護士ではなく司法書士の方がお得に問題を解決してくれるといえるでしょう。
3つ目は家族や同居人に秘密に進めることができる点です。
司法書士に依頼した場合には、消費者金融やカード会社や債権回収会社からの手紙や連絡を即座にストップすることができます。
また、その後の連絡は全て司法書士事務所に来ることになります。
したがって、家族や同居人に秘密に進めたいという場合には司法書士に依頼するのがお勧めです。
2.弁護士
弁護士は、司法書士と違い、扱える金額の上限に制限がありません。
そのため、あなたの借金が1社につき元金が140万円を超える借金であれば、時効の援用は司法書士ではなく弁護士に頼む必要があるでしょう。
140万円以下の借金であれば、司法書士と弁護士のどちらに頼むこともできますが、一般的に弁護士の方が着手金などの費用が高くなる傾向にあります。
3.行政書士(要注意)
行政書士は、司法書士や弁護士と違い、代理権が認められていません。
そのため、単純に、時効の援用に使用する「内容証明郵便などの書類を作成することができるだけ」となります。
代理権がないため、消費者金融やクレジットカード会社に問い合わせたり、相手方と交渉したり、裁判の手続きを代行することは一切できません。
また、裁判の書類を代わりに作成することも禁止されています。
そして、司法書士や弁護士に依頼した場合には、消費者金融やカード会社や債権回収会社からの手紙や連絡を即座にストップすることができますが、行政書士はできません。
したがって、家族や同居人に秘密に進めたいという場合には不向きといえるでしょう。
最近、行政書士事務所がネット広告などで、あたかも、業者との交渉や、裁判対応もできるかのような誤解を与える広告を出し、安い価格を提示して集客をしているケースをみかけます。当事務所にも、行政書士事務所に相談に行き、時効援用を失敗したという相談がたまに寄せられます。
行政書士に時効援用を依頼することは避けた方が良いといえるでしょう。
4.まとめ
司法書士 | 弁護士 | 行政書士 | |
費用 | 〇 比較的安価 |
△ 高い傾向 |
〇 比較的安価 |
業者との交渉や簡易裁判所での代行 | 〇 代行可能 |
〇 代行可能 |
× 代行不可 |
来ている連絡や督促を止められるか | 〇 即座にストップ可 |
〇 即座にストップ可 |
× 督促止まらず |
家族に秘密にできる可能性 | 〇 秘密が守られる |
〇 秘密が守られる |
× 秘密が守られない |
- 借金が1社の元金が140万以下なら、費用が安く抑えられる司法書士がおトク。
- でも140万円を超えるようなら弁護士に依頼する必要がある。
- 自分で手間がかかったとしても、とにかく安い方がいい人は行政書士も検討できますが、十分な解決ができない可能性がある。
「自分の借金は結局どれくらいの金額になっていたのか知りたい…」
「裁判対応で失敗したくない…」
「できるだけお得に時効援用を頼みたい…」
こういったご要望は、代理権のある専門家の司法書士におまかせください!
借金の詳細について消費者金融、カード会社、債権回収会社に問い合わせたり、契約書を確認してあなた自身で判断したりするのはとても大変な作業です。
ちょっと相談して楽に借金問題を解決したいと思いませんか?
時効が使えるか知りたい!今すぐ不安を解消したい!というあなたは、ぜひ当事務所までお問い合わせください。
当事務所所属の司法書士が親身に寄り添い、借金問題の解決にご協力いたします。